◎今日のテキスト
さ霧消ゆる湊江《みなとえ》の、
舟に白し、朝の霜。
ただ水鳥の声はして、
いまだ覚めず、岸の家。
烏鳴きて木に高く、
人は畑に麦を踏む。
げに小春日ののどけしや。
かへり咲きの花も見ゆ。
嵐吹きて雲は落ち、
時雨《しぐれ》降りて日は暮れぬ。
もし燈《ともしび》のもれ来ずば、
それと分かじ、野辺の里。
——文部省唱歌「冬景色」作者不詳
◎声を出しながらの呼吸「ハミング」その1
ボトムブレッシングとおなじ呼吸を使って、ハミングをする。
ハミングとは、口を閉じて、鼻から息を出しながら声を出す方法だ。声帯の震動を鼻腔に響かせる。
平常時、口の中は閉じていて空間はないが、鼻腔は常時空間がある。また、食道も平常は閉じているが、気道は常時開いている。ここに響きを感じる意識をする。
口を閉じて「んー」といいながら、息を吐いていく。吐ききったら、力をゆるめ、空気が自然に入ってくるに任せる。これを何度か繰り返す。
声の音程や強さや息を吐く速度は、まずは一番楽でニュートラルな感じを探しておこなってみる。
0 件のコメント:
コメントを投稿